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スポーツナビ|サッカー|第87回 天皇杯|親和性と必然性(2/2) 天皇杯漫遊記 <準決勝 ガンバ大阪対サンフレッチェ広島>

ではなぜ、こうしたサッカーがシーズン中にはできなかったのだろうか。はたまた、1度も3連勝がなかったチームが、なぜ1発勝負のカップ戦で4連勝できたのか。私の質問に対する指揮官の答えは、このようなものであった。
「降格したことで、選手も監督も学んだことがある。われわれが降格した理由は2つ。代表選手を抱えて、夏場の中断期間に休めなかったこと。そしてもうひとつは、私自身が、何人かの選手を信じ過ぎていたこと。(今から思えば)代えるべきだったと思う」
「何人かの選手」の代表格が、ウェズレイであることは間違いない。今季、29試合17ゴールはチーム最多だが、前線での動きが乏しく、フタになることもしばしば。9月15日の浦和レッズ戦以来、すっかりゴールからも遠ざかっていた。にもかかわらず、ペトロヴィッチはウェズレイのスタメン起用に拘泥し、結果としてその判断は思い切り裏目に出てしまった。京都との入れ替え戦2試合で、唯一のゴールを決めたのが、アウエーでの第1戦でウェズレイに代わって途中出場した平繁だったのは、いかにも象徴的である。
そのウェズレイがチームを去ったことで、佐藤と平繁の2トップが定着。この試合を見る限りでは、2人とも前線でよく走り、そしてG大阪の両サイドの攻め上がりに対しては、最初の障壁の役割を果たしていた。フタが外れたことで、広島の前線はものの見事に活性化した。

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